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駐在妻なのに何もしない日が好き|『せっかく海外にいるのに』を手放した話

今日は予定がない。それがちょっとうれしい。
駐在生活をしていると、
「せっかく海外にいるんだから」
「せっかくの駐在期間なんだから」
という言葉を、どこかで意識することがあります。
旅行に行ったり、ランチに行ったり、習い事をしたり。
現地でしかできない経験をたくさんする。
もちろん、そんな過ごし方も素敵だと思います。
でも私は最近、予定表に何も書いていない日を見ると、ちょっとホッとします。
息子を送り出したあと、特に誰かと会う予定もない。
急いで出かける場所もない。
そんな「何もしない日」が、私はけっこう好きです。
以前はそれを、少しもったいないと思っていました。
「せっかく海外にいるのに、これでいいのかな」と。
インド生活も3年目、今の考え方を記録に残しておこうと思います。

「せっかく海外にいるのに」と思っていた自分
海外生活は特別なことをする時間だと思っていました。
海外赴任で家族についてきた以上、ここでしかできない経験をしたほうがいい。
いろいろな場所へ行ったり、人と交流したり、英語を勉強したり。
何となくそんなイメージを持っていました。
予定がないと「もったいない」と感じることもありました。
何も予定がない平日。
日本にいたら何とも思わなかったはずなのに、海外にいると何もしないことに妙な罪悪感を持つようになりました。
「今日も何もしなかったな」
「もっと有意義に過ごしたほうがいいのかな」
せっかく期間限定で海外に住んでいるのだから、何かをしていないともったいない。
知らないうちに、そんな考え方になっていました。
予定が詰まっていると疲れてしまう
楽しい予定でも続くと疲れてしまいます。
人と会うことも、出かけることも嫌いではありません。
ランチに行けば楽しいし、旅行をすれば「行ってよかった」と思うこともあります。
それでも予定が続くと、私はだんだん疲れてきてしまいます。
私に必要だったのは「何もしなくていい日」。
何時までに準備しなくていい。
誰かに合わせなくていい。
家事をして、コーヒーを飲んで、ブログを書いたり、本を読んだり。
気づいたら息子のお迎えの時間。
誰かから見たら、「海外にいるのにもったいない1日」なのかもしれません。
でも私には、こういう何気ない1日が週に何度か必要なんだと気が付きました。
海外に住んでいること自体、もう十分特別だった
毎日観光しなくても海外生活は海外生活。
最初は「海外に住む=特別な経験をたくさんすること」だと思っていました。
でも実際に暮らしてみると、海外生活も結局は日常です。
朝起きて、子どもを送り出して、洗濯をして、ご飯を作って、買い物をして。
日本にいた頃と同じような日もたくさんあります。
それでも、インドでスーパーに行くことも、デリバリーを頼むことも、インターナショナルスクールへ息子を送り出すことも、日本に帰ったらきっと全部「あの頃のインド生活」になります。
特別なことをしなくても、ここで暮らしていること自体がひとつの経験なのだと思うようになりました。
「せっかく」を手放したら少し楽になった
行きたい場所があれば行けばいい。
もちろん、行ってみたい場所があれば行きますが、3年目ともなると『せっかくだから行ってみよう』と無理に予定を増やすことも減りました。
会いたい人がいれば会うし、旅行したいと思えば旅行もします。
でも「海外にいるから行かなきゃ」ではなく「行きたいから行く」。
そのくらいの温度感でいいと思っています。
何もしない日も、ちゃんと私の駐在生活の一部です。
予定のない日に家でゆっくりしていても、駐在期間を無駄にしているとは思っていません。
むしろ私は、何もしない時間が必要で、そのほうが穏やかに暮らせます。
海外生活を充実させる方法は、予定をたくさん入れることだけではないのかもしれません。
予定のない日を、もう「もったいない」と思わなくなった
以前の私は、「せっかく海外にいるのだから、何かしなきゃ」と思うことがありました。
でも今は、週に何日かはあえて予定がない日を作るようにしています。
家で過ごして、好きなことをして、息子が帰ってくるまで静かに過ごす。
そんな1日も、私にとってはちゃんと大切な駐在生活です。
海外にいるからといって、毎日を特別にしなくてもいい。
たくさん出かけなくても、たくさん人と会わなくても、何か新しいことに挑戦し続けなくてもいい。
「今日は何も予定がない」
そう思ったときに、少しうれしくなるくらいが、今の私にはちょうどいいのだと思います。

